オリジナル小説をぽつぽと書いてゆきます
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「そー言えばさ。あのくまのぬいぐるみって、何?」
それはもはや、シー名物とも言えるダッフィーの持ち歩きだ。
「えっと・・・ミニーが、ミッキーのために作ったテディベア」
「って設定の、くまのぬいぐるみ?」
「うん。もうちょっと先のお店にいっぱいいるよ?」
マクダックス・デパートメントストアは目と鼻の先だ。
「ふーん。じゃあ、行ってみる?」
「うん」
そうして、2人はマクダックス・デパートメントストアに入った。
「うわ・・・くまだらけ」
さすがの正が苦笑いする。
「これだよ、これ」
手近な棚にあったダッフィーのひとつを、悠宇は手に取った。
「勇樹は?いらないの?」
「うーん。かわいいけど、持って帰ってもどうしていいのかわかんないから」
けれど、そう言うその横顔は柔らかい女の子としての顔だった。
「他の人に連れて帰ってもらった方が、きっといいし」
「あの小さいのは?」
正の視界の隅に、15センチ前後のダッフィーが目に入る。
「ああ。こっちは携帯ストラップと、キーホルダー」
「ふーん」
なるほど、と正は思った。
「勇樹なら、どっちが欲しい?」
「え?」
「ストラップとキーホルダー」
「うーん」
両方を手に取り、見比べる。
「キーホルダーかなぁ。ストラップにつけたら、邪魔かも」
「なるほどね」
「それに、キーホルダーの方がちょっと大きいよね」
と言って、にこりと笑った。
「じゃ、それ貸して」
「?」
出された手に、ついつい、手に持っていたキーホルダーを渡すと、正はすたすたとレジに向かった。
「先輩?」
そして会計を済ませると、
「はい、どーぞ」
と言って、悠宇にキーホルダーの入った袋を差し出した。
「え?」
「チョコ食べた連中から、軍資金巻き上げてあるから」
悠宇は呆然としたと同時に、正先輩ならありえる、と思った。
「タダ券だけじゃ、お返しになってないからね」
「・・・じゃあ、ありがとう」
ここで文句を言っても始まらないと思い、悠宇は素直に感謝した。
「どういたしまして」
正の返事を受けながら、悠宇はふと思いついた。
「先輩、お願いしていい?」
「何?」
「まず、外出よ」
「はいはい」
悠宇は、正の片袖を引っ張って店の外に出た。
「写メ撮って」
「写メ?」
携帯を手渡すと、先刻買ってもらったばかりのキーホルダーを袋から出した。
「ダッフィーと一緒に撮って」
そう言って、顔の側にキーホルダーを持ち上げる。
「ああ・・・了解」
すぐさま、正は悠宇の言わんとすることを理解し、写メを撮った。
「ありがと」
携帯を受け取ると、すぐに悠宇はメールを打ち始めた。
「お金巻き上げたのって、誰から?」
「臣人と月野と境」
「はーい」
すると、即座に正携帯が鳴った。
「?」
届いていたメールは、目の前にいる悠宇からだった。
件名:ありがとう
本文:チョコのお返しに、買ってもらいました
もちろん、先刻撮った写メが添付されていた。
そのメールを読み終わって悠宇の方を見ると、軽くほほ笑んでいた。
つられて、正も笑みを返した。
「えらい、えらい」
ぽんぽんと、頭を軽く叩く。
「一応、ね」
「次は、どこに行く?」
「うーん。時計回りに1周は?」
「何か乗らないの?」
「あんまり好きなのないから」
「・・・じゃあ、とりあえず1周しますか」
どうぞ、とばかりに右手を出され、悠宇はすんなりと左手を差し出した。
「そう言えば、勇樹とTDR来るの初めてだっけ?」
「うん」
「一緒に来たみたいな錯覚があるよ、俺」
その言葉に、思わずくすりと笑う。
そして2人でゆっくり歩いていると、テストの間の時間を使って、臣人から正の携帯にメールが届いた。
多分、ゲートで撮った写メを添付したメールへの返事だろう。
件名:Re
本文:コロス( ̄へ  ̄ 凸
2人はそれを読んで、思わず噴き出した。
「先輩、なんて書いて送ったの?」
「内緒」
「臣人先輩がマジで怒っても知らないからね?」
「平気平気」
本人はあくまでも、そんな心配どこ吹く風だ。
悠宇に内緒にしたそのメールは、こうだった。
件名:
本文:彼女ができました
あとがき
ちょっと待て!どこまで続くんだ、この話?!
そしてこの話を書いている途中(2010.1.25)にミート・アンド・スマイルの終了が発表されました。
(ノ◇≦。) ビェーン!!
あんなにキャラと触れ合えるショーないのに!
デイジーのコス、激しくかわいいのに!←え?
それはもはや、シー名物とも言えるダッフィーの持ち歩きだ。
「えっと・・・ミニーが、ミッキーのために作ったテディベア」
「って設定の、くまのぬいぐるみ?」
「うん。もうちょっと先のお店にいっぱいいるよ?」
マクダックス・デパートメントストアは目と鼻の先だ。
「ふーん。じゃあ、行ってみる?」
「うん」
そうして、2人はマクダックス・デパートメントストアに入った。
「うわ・・・くまだらけ」
さすがの正が苦笑いする。
「これだよ、これ」
手近な棚にあったダッフィーのひとつを、悠宇は手に取った。
「勇樹は?いらないの?」
「うーん。かわいいけど、持って帰ってもどうしていいのかわかんないから」
けれど、そう言うその横顔は柔らかい女の子としての顔だった。
「他の人に連れて帰ってもらった方が、きっといいし」
「あの小さいのは?」
正の視界の隅に、15センチ前後のダッフィーが目に入る。
「ああ。こっちは携帯ストラップと、キーホルダー」
「ふーん」
なるほど、と正は思った。
「勇樹なら、どっちが欲しい?」
「え?」
「ストラップとキーホルダー」
「うーん」
両方を手に取り、見比べる。
「キーホルダーかなぁ。ストラップにつけたら、邪魔かも」
「なるほどね」
「それに、キーホルダーの方がちょっと大きいよね」
と言って、にこりと笑った。
「じゃ、それ貸して」
「?」
出された手に、ついつい、手に持っていたキーホルダーを渡すと、正はすたすたとレジに向かった。
「先輩?」
そして会計を済ませると、
「はい、どーぞ」
と言って、悠宇にキーホルダーの入った袋を差し出した。
「え?」
「チョコ食べた連中から、軍資金巻き上げてあるから」
悠宇は呆然としたと同時に、正先輩ならありえる、と思った。
「タダ券だけじゃ、お返しになってないからね」
「・・・じゃあ、ありがとう」
ここで文句を言っても始まらないと思い、悠宇は素直に感謝した。
「どういたしまして」
正の返事を受けながら、悠宇はふと思いついた。
「先輩、お願いしていい?」
「何?」
「まず、外出よ」
「はいはい」
悠宇は、正の片袖を引っ張って店の外に出た。
「写メ撮って」
「写メ?」
携帯を手渡すと、先刻買ってもらったばかりのキーホルダーを袋から出した。
「ダッフィーと一緒に撮って」
そう言って、顔の側にキーホルダーを持ち上げる。
「ああ・・・了解」
すぐさま、正は悠宇の言わんとすることを理解し、写メを撮った。
「ありがと」
携帯を受け取ると、すぐに悠宇はメールを打ち始めた。
「お金巻き上げたのって、誰から?」
「臣人と月野と境」
「はーい」
すると、即座に正携帯が鳴った。
「?」
届いていたメールは、目の前にいる悠宇からだった。
件名:ありがとう
本文:チョコのお返しに、買ってもらいました
もちろん、先刻撮った写メが添付されていた。
そのメールを読み終わって悠宇の方を見ると、軽くほほ笑んでいた。
つられて、正も笑みを返した。
「えらい、えらい」
ぽんぽんと、頭を軽く叩く。
「一応、ね」
「次は、どこに行く?」
「うーん。時計回りに1周は?」
「何か乗らないの?」
「あんまり好きなのないから」
「・・・じゃあ、とりあえず1周しますか」
どうぞ、とばかりに右手を出され、悠宇はすんなりと左手を差し出した。
「そう言えば、勇樹とTDR来るの初めてだっけ?」
「うん」
「一緒に来たみたいな錯覚があるよ、俺」
その言葉に、思わずくすりと笑う。
そして2人でゆっくり歩いていると、テストの間の時間を使って、臣人から正の携帯にメールが届いた。
多分、ゲートで撮った写メを添付したメールへの返事だろう。
件名:Re
本文:コロス( ̄へ  ̄ 凸
2人はそれを読んで、思わず噴き出した。
「先輩、なんて書いて送ったの?」
「内緒」
「臣人先輩がマジで怒っても知らないからね?」
「平気平気」
本人はあくまでも、そんな心配どこ吹く風だ。
悠宇に内緒にしたそのメールは、こうだった。
件名:
本文:彼女ができました
あとがき
ちょっと待て!どこまで続くんだ、この話?!
そしてこの話を書いている途中(2010.1.25)にミート・アンド・スマイルの終了が発表されました。
(ノ◇≦。) ビェーン!!
あんなにキャラと触れ合えるショーないのに!
デイジーのコス、激しくかわいいのに!←え?
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ご無沙汰しています
こんばんは。
ディズニーランドって本当に夢の国ですね。
地震後に液状化現象が起きていましたが、噂では21日から営業するそうです。
でもこの計画停電のさなか、できるのかしら。
25日のセリーグ開幕は非難轟々ですよね。
そちらはどのような状況でしょうか。
色々まだ不便がありますが、だんだん融通がきくようになってきますよね。
節電、節食につとめ、さらに自転車通勤に切り替えて筋肉痛に喘いでいます
それと、リンクのことですが、炎情を外していただけませんか。
よろしくお願いします。
ディズニーランドって本当に夢の国ですね。
地震後に液状化現象が起きていましたが、噂では21日から営業するそうです。
でもこの計画停電のさなか、できるのかしら。
25日のセリーグ開幕は非難轟々ですよね。
そちらはどのような状況でしょうか。
色々まだ不便がありますが、だんだん融通がきくようになってきますよね。
節電、節食につとめ、さらに自転車通勤に切り替えて筋肉痛に喘いでいます
それと、リンクのことですが、炎情を外していただけませんか。
よろしくお願いします。
Re:ご無沙汰しています
紅梅様
いつもいつも、本当にありがとうございます。
リンクの件、すっかり失念しておりました・・・ご連絡、ありがとうございます。
>噂では21日から営業するそうです。
うわ、さすがOLCですね。
営業再開するのも微妙かもしれませんけど、こんな状況だからこそ頑張って欲しい事があるのもじじつですよね。
私の方は、入院・自宅療養中に起きた地震なので、混乱にもまれる事もなく、穏やかに過ごしています。
ペットの心のケアができるのが、不幸中の幸いです。
紅梅さんは、自転車族になったのですね・・・筋肉痛も含めて、お体ご自愛下さい。
いつもいつも、本当にありがとうございます。
リンクの件、すっかり失念しておりました・・・ご連絡、ありがとうございます。
>噂では21日から営業するそうです。
うわ、さすがOLCですね。
営業再開するのも微妙かもしれませんけど、こんな状況だからこそ頑張って欲しい事があるのもじじつですよね。
私の方は、入院・自宅療養中に起きた地震なので、混乱にもまれる事もなく、穏やかに過ごしています。
ペットの心のケアができるのが、不幸中の幸いです。
紅梅さんは、自転車族になったのですね・・・筋肉痛も含めて、お体ご自愛下さい。