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オリジナル小説をぽつぽと書いてゆきます
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Attention
 なんもガードかけてないんで、意味ないんですけど(笑
 18歳以下、入室御免でお願いします。

 途中から「あれ?」と、違和感を感じた。
 水沢って、いくつだっけか?
 ふと、思いを巡らす。
 俺が22で、5つ年下のはずだから・・・17で高2か?
 あ?ダブったから、高1か。
 さらりと音を立てながら、シーツの上で踊る長い髪。
 想像していた以上に、綺麗な曲線を描いていた身体。
 コーコーセーって、こんなだったか?
 「勇樹」
 名前を呼びながら顔を覗き込むと、きつく閉じられていた瞳がゆっくりと開く。
 潤んだ瞳、上気した頬。
 まさか、なぁ・・・。
 キスを贈りながら、何度目かの思いにたどり着く。
 右手で体の線をなぞると、
 「んっ・・・」
 と吐息を漏らし、開いたばかりの瞳がまた、閉じられる。
 んー?
 抵抗という抵抗は、ほとんどない。
 お決まりの、逆に煽るくらいの拒否・・・んなん、意味ないし。
 そう思いながら、体をなぞっていた手を下ろしていくと、一瞬だけ抗いの力が強くなった。
 薄布の上から、そっと秘所に指を這わせると、
 「やっ・・・」
 と耳元で囁かれ、両肩に添えられた手が力を増し、爪が少し食い込んだのが分かった。
 ま、いっか。

 薄紫色のショーツを脱がせると、息を呑んで、慌てて手を伸ばしてきた。
 「なに?」
 それをベッド下に放ってから、伸ばされた右手を絡めとってからにじり寄ると、少し怯えた様な表情を浮かべた。
 「勇樹」
 今更、逃がすかよ?
 さり気なく合わされた脚に、逆に誘われる。
 その身体を捉え、抱きしめる。
 「!」
 勇樹は息を呑み顎を引いて、硬く目を閉じた。
 肩に添えられた左手は、明らかに抵抗していた。
 「勇樹」
 耳元で名前を囁くと、ややあってからゆっくりとまぶたが開いた。
 「あのさ」
 「・・・」
 「初めて?」
 思わず聞くと、慌てて顔を背ける。
 へ?
 その時になってようやく、俺は
 「まじかよ!?」
 と、心の中で大声をあげた。
 正直、聞くんじゃなかったと後悔すら、した。
 松原あたりと、とっくに済ませていると思っていたぞ、俺は!
 「そっか」
 頬に手を添え顔を向かせるが、視線を合わせようとはしない。
 「大丈夫、だから」
 言いながら首筋に唇を這わせると、吐息が漏れた。
 をいをい。
 どこに触れても、反応を返すその身体。
 演技なんか、してるワケねーよな?
 天然だな、こいつ。
 初めて与えられた快楽の逃し方さえ知らないくせに、桜色に体を染めて、俺を誘う。
 お陰さまで、子供じみていると思いつつも、その白い肌に赤い華を咲かせる行為を止められなかった。
 そのくせ、こっちが止まらない状況になってから「実は初めてです」だなんて、おせーっての!
 そう思いながら、俺はゆっくりとその先に進んでいった。

 抑えていただろう声が漏れ、耳を掠める。
 そりゃそーだ。
 伊達に場数は踏んでない。
 そして頃合をみて左腕で腰を抱き、そっと俺自身をあてがうと、息を呑んだのが分かった。
 「勇樹」
 軽く口付けてから、右手を膝裏にまわして、ゆっくりと腰を押し進める。
 「や!・・・つぅ」
 俺から逃れようと、腰が引かれる。
 「むろ、た・・・や。いたっ・・・」
 目の縁に涙をためて、懇願するような表情。
 余計に、理性がぐらついた。
 「勇樹、息しろ・・・キツイって」
 荒い息の勇樹の耳元で、囁く。
 「ゆっくり、息しろ。な?」
 「・・・」
 恥ずかしそうに顔を逸らしながらも、勇樹はそれを、素直に聞き入れた。
 徐々に・・・徐々に呼吸が整っていき、あからさまに大きく息を吐いた後を、俺は狙った。
 「っつ!!」
 体が仰け反り、自分が贈ったネックレスが揺れ、眩暈がするほどの光景。
 その代償として、俺も少し追い詰められ、思わず眉をしかめた。
 「勇樹。大丈夫か?」
 汗で張り付いた前髪をそっと梳いてやると、ゆっくり開けられた瞳から、ほろりと涙が零れ落ちた。
 「むろ、た・・・」
 「勇樹」
 キスをひとつ。
 まさか本当に初めてだなんて・・・な。
 その狭さに、実感する。
 よくもまあ俺に、足を開いたもんだ。
 「勇樹」
 「?」
 名前を呼ぶと、深い呼吸で耐えたまま、俺を見つめ返す。
 「勇樹、愛してる」
 微笑みかけると、また恥ずかしそうに視線を逸らせた。
 どーしょーもねぇな、無意識に誘ってるよ。
 その体を抱き締め、額に、頬に、瞳に、唇に、首筋にとキスを贈ると、直接反応が伝わる。
 「ん・・・は、ぁ・・・」
 必死に声を殺し、身をよじる。
 やべ・・・まじにかわいい。
 あーあ。
 勘弁してくれ。

 結果・・・初めてだったお姫様は、荒い息のまま、身体を隠すことすらできずに横たわっていた。
 首裏に左腕を回して、いわゆる「ウデマクラ」しつつ肩を引き寄せても、なすがままだった。
 「勇樹?」
 返事は、ない。
 「腰、大丈夫?」
 言いながらシーツの上から腰に手を置くと、恥ずかしいのか、顔を隠すように寄り添ってきた。
 やばいって、それは。
 初めてじゃなかったら、2回戦目に入るぞ。
 目の前にある額に口付けると、息を呑んだのが伝わってきた。
 そんな態度が、嬉しくもありほほえましくもあり。
 「勇樹」
 更に抱き寄せるが、やはり抵抗もされずに腕の中に収まった。
 が。
 「・・・室田」
 小さな声で、俺を呼んだ。
 「ん?」
 視線を送るが、目を合わせようとはしない。
 けれど、その声は多少、甘ったるい気だるさを含んでいた。
 「なに?」
 「・・・ばか」
 蚊の鳴くような、小さな声で。
 はいはい。
 そう言いたいのは、俺の方だっつーの。
 俺の心を鷲掴みにしやがって・・・ばーか。

 そして俺は、勇樹を抱きしめた。
 完全に腕の中に入って、俺の腕の方が余る身体を。
 今度こそ、逃がさねーぞ・・・そう、思いながら。





あとがき

 なんとなく書き留めていた話・・・アップするものがなくて困っていて。
 でも、題名が思いつかなくてさらに困っていたら、神様って降りてくるのね(笑
 この歌、かなり古い・・・大江千里のGLORY DAYSなんて、付いてきてくれる人いるのか?と自分に突っ込んだ。
 まあでも、この曲・歌詞のお陰で、幕引きできたよ、うん。

 これは「crosswise」の「HITOMI 9」の中に入る話。
 まあ、フツーに入れねえよっ!って(笑
 R指定だもん、R指定(笑

 基本、室田は運が悪いと思う。
 真面目に勇樹を好きで、悠宇もまんざらでもないけど、どーしても上手くいく様でいかない。
 でもそーゆーコトって、あると思うんだよねぇ。
 室田は室田なりに真剣だったって事を、分っていただければ幸いです。
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初々しいですね
こんばんは。
神、降臨ですか。
そうですねぇ、突然思いつくことってありますものね。
私の神は、すでに夏バテているようです。
紅梅 2009/06/29(Mon)21:49:35 編集
Re:初々しいですね
紅梅さん、ほんと~にいつもコメントありがとうございます。

>神、降臨ですか。
ええ・・・最近、買い物の女神がいることが多いのですが(汗)題名を思いついた時は、違う神様がいてくれました。

>私の神は、すでに夏バテているようです。
これからもちなおしますよ、きっと ̄m ̄ ふふ
【2009/06/30 09:55】
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