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オリジナル小説をぽつぽと書いてゆきます
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Attention
 なんもガードかけてないんで、意味ないんですけど(笑
 15歳以下、入室御免でお願いします。


 それを手に取ったとき、不覚にも麟は固まってしまった。

 それは、悠宇が外出からまだ帰っていない夕方・・・夏の名残が残っていたその日、夕方になると、まるでスコールの様に雨が降り出した。
 屋根があるとは言え、雨が吹き込んでくることもあると思い、洗濯物を取り込もうと麟はベランダへ出た。
 1つ2つと取り込んでいき、最後に、ベランダの隅にかけてあるピンチハンガーを取り込もうとした時のことだった。
 そのピンチハンガーは、悠宇の下着専用になっており、人目(麟の目)をはばかる様にいつも干されていた。
 麟としても、当たり前のようにこれ見よがしに干されるのも抵抗があり、よっぽどのことがない限り、その存在を暗黙の了解的に無視していた。
 女物の下着など、見慣れていた・・・ハズだった。
 母親の然り、居候していた琴音の然り。
 京都の母親の実家に帰れば、置屋のおかあさんやねえさんの然り。
 しかし、今自分の目の前にあるのは、同年代の・・・それも、その身体を自分のものにした愛しい女の下着。
 白とピンクと2セットの下着が干されており、そのカップのヴォリュームに、無意識に頬が赤く染まった。
 そしてその中の、ピンクのショーツに目がいった。
 「!?」
 サイドの部分が細いひも状になって、リボンが付いている様に見えた。
 それだけなら「そーゆーデザインか」程度で、麟も気には留めなかった。
 が・・・よくよく見ると、それは明らかにただ単にリボン結びされていることが分った。
 「これって・・・」
 世に言う、ひ○パンだった。
 色が淡いピンクでかわいらしいレースに縁取られ、変ないやらしさはないとは言え、形はれっきとしたひ○パンである。
 「こんなの、持ってんのかよ」
 予想外、だった。
 つーか、こんなの履いて学校とか行ってんのか?
 「・・・」
 なんともいえない気持ちになったが、肝心の悠宇は不在。
 文句を言いたくても、言うことはできない。
 何もなかった事にして、そのピンチハンガーだけ、悠宇の部屋にかけておいた。

 そんなことがあったのを、すっかり忘れたある金曜の夜。
 明日は土曜日で・・・それも、学校のない土曜日で。
 麟は、特に拒まれずに、悠宇をその腕に抱こうとしていた。
 「あ・・・」
 パジャマ代わりに着ているキャミソールを脱がせると、悠宇が息を呑んだ。
 何度も肌を合わせているというのに、まだ慣れないのか、困った様なせつない表情を幾度となく浮かべる。
 それが、余計に麟を煽るとも知らずに。
 それでも麟は、まだ残っている理性を総動員しながら啄ばむような口付けを落とし、その柔らかい身体を抱きしめていると、徐々に力が抜けていくのが分った。
 唇から首筋へ、首筋から鎖骨へ、鎖骨から胸元へと、唇を這わせながら、その細い腰に右手を滑らせた時だった。
 「!?」
 思わず、麟は身体を離した。
 「?・・・なに?」
 荒い息のままで、悠宇が問うた。
 「これ・・・ってさ」
 そう言いながら、そのラインをなぞった。
 「?」
 「ピンクの下着?」
 「え?」
 「ちょっと前に、干してなかった?」
 「・・・たぶん」
 悠宇は訳が分らない様子で、目を丸くしている様だった。
 「何でこれ、履いてんの?」
 「別に・・・特に理由、ないけど?」
 下着など、ただのローテーションで履いている悠宇には、麟が何を気にしているのかなど、知る由もない。
 「ふ~ん」
 麟は何かを考えつつ数秒間固まった後、その問題の部分と悠宇の身体の間に、人差し指を滑らせた。
 「これ、解いていいの?」
 「え?!」
 そう聞かれ、ようやっと悠宇は、麟が何を言っているのか理解した。
 「別に解かなくたって・・・」
 蚊の鳴くような小さな声に、暗くて見えないが、悠宇の顔が赤くなっていることが手に取れるように分った。
 「でも、ダメじゃないんだ?」
 言いながらそれを解くと、悠宇に身体を押し返された。
 「揚げ足、取らないでよ」
 キッときつく睨みつけられたが、それで懲りるわけはない。
 「後で結ぶから」
 そう言ってから、解けたことで露になった腰骨に、そっと口付けると、
 「や・・・」
 と、悠宇の身体が強張った。
 そのまま腹部に唇を這わせていると、甘い声が耳をくすぐった。
 ややってから反対側のひもの端を咥え、ゆっくりと解いてから、身体を離す。
 そこには、どんなグラビアやAVも敵わない光景があり、麟は思わず、ごくりと息を飲んだ。
 シーツの上に踊る髪、上気した頬、潤んだ瞳、くたりと横たわる柔らかな肢体、その役目をほぼ果たしていないショーツ。
 やばい・・・。
 そう思ったときは既に、理性が、あっと言う間に消え去った後だった。
 「悠宇」
 それでもなんとか柔らかい身体を抱きしめ、そっと額を合わせると、悠宇が息を詰める。
 「悠宇・・・好きだ」
 耳元で囁いてから軽く口付けると、遠慮がちに、そっと背中に腕がまわされた。





あとがき

 えーとまあこれ、ある意味実話。

 普段、ネットで買い物するのが多い私・・・その日も、モニターとにらめっこして、サイズがあったので購入したピンクの上下セットの下着。
 注文して届いて、お風呂上りにいざ履いたら・・・「Σ(- -ノ)ノはいい??」
 ええ、ひ○パンだったわけです。
 おもわずだんなに言っちゃいましたよ。
 「届いた荷物、下着だったんだけど、コレ、ひ○パンだった」
 「見りゃ分る」
 いやぁ、買ってみて困りました。
 で!妄想の開始ヾ(・ω・o) ォィォィ

 裸エプロンとか、男の夢とロマンが何処にあるか分らないんですけど、まあ・・・おたのしみいただいければ幸いです。
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うんうん
男のロマン、かも知れませんね。
うちの夫も何気に大好きです。
エプロンもきっと好きだろうけど、私には割烹着の方が似合うかも。というより、そんな姿でいたら三行半突きつけられます・・・。
紅梅 2009/08/21(Fri)17:04:00 編集
Re:うんうん
紅梅さん、本当にいつもコメントありがとうございます。

>男のロマン、かも知れませんね。
ええ・・・女には分かりませんけどねぇ(笑
ちなみに、うちの旦那はエプロンには反応しないみたいです。
左近はなんにでも過剰反応してくれそうで面白いですが・・・不思議だ(笑
【2009/08/22 12:22】
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