home made

　それは、イベントに明け暮れている秋の日の事だった。

NUTS BANG 3

　「月野の妹って、水沢のオンナ？」
　充槻のそのセリフは正にはかなりのインパクトがあり、思い出して笑みを浮かべていると、
　「どした？」
　と臣人に突っ込まれた。
　「いや、なんでもない」
　「思い出し笑いかよ？きも」
　「うるせー」
　車内にも関わらず、足で臣人の脇腹をぐりぐりと押した。

NUTS BANG 2

　かくして・・・楽しい夏のバカンス計画は、勇樹は女でしたお披露目計画へと変貌を遂げた。

NUTS BANG

　文字通りに「ばたんきゅー」と、カバンを持ったまま倒れこむ臣人を見て、正はくすりと笑った。
　「お疲れさん」
　「・・・」
　返事はなく、空いていた左手が軽く上がった。
　１学期の終業式の今日、嵐山での臣人史上初の快挙とも言える追試のない学期が終わった。

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儚くも永遠のハナシ 5

　ＦＰの時間が遅かったこともあり、知らず知らずのうちにパーク内を歩き回り、とっぷりと日も暮れた。

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儚くも永遠のハナシ 4

　食事を終えて店を出ると、悠宇が「あ」と、小さくつぶやいた。

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儚くも永遠のハナシ 3

　アメリカンウォーターフロントを抜け、ポートディスカバリー、ロストリバーデルタと、２人は進んで行った。

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儚くも永遠のハナシ 2

　リゾートラインの中でそんなやり取りをしたということもあって、その後はお土産のお菓子を購入し、ロッカーに入れた。

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儚くも永遠のハナシ

　携帯が鳴ったのは、期末試験が終わったその夜の事だった。

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SUMMER FREAK

　「疾風、今夜ヒマ？」
　テスト休みも明日で終わるという日。
　午後になって少したってから、部屋から出てきた悠宇はそう言った。
　「まあ」
　「じゃあ、夕飯終わったら出かけるから」
　「？」
　そう断言されて、８時過ぎ、ふたりは徒歩でてくてくと歩いてとある場所に向かった。
　「ファミレス？」
　目の前まで来て、麟は首をひねった。
　「そう。ここなら長時間いれるからね」
　にこりと笑う悠宇の後を、麟は大人しくついていった。

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