オリジナル小説をぽつぽと書いてゆきます
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恋衣・・・心から離れない恋の思いを衣にたとえた語
かけられた言葉に、甘えてしまった。
差し出された手に、手を伸ばしてしまった。
包み込もうとする両手に、納まってしまった。
近づく唇に、瞳を閉じてしまった。
そして今・・・体を預けようとしているは、罪。
明日から夏休み・・・終業式を終えて帰宅して、まず、クーラーの一番効くソファに陣取った。
「あ〜涼しい・・・」
その風に目を細めながら、ネクタイを解いて、一息つく。
まるでベストが付いていると思える様な太目のスカートのストラップを外すと、さらに涼しさは増した。
「これ。あると暑いけど、ないと困るのよねぇ」
薄い生地のブラウスが透ける・・・という事が去年分かってからは、ありがたいと認識した。
ある程度熱が取れてからシャワーでも浴びようと思い、カバンを脇において、携帯・返された期末テストの答案と答えのプリント・成績表を取り出す。
携帯は、ガラステーブルの上へ。
そして、成績表を開く・・・別に、取り立てて何もない。
後は出席日数を気をつけていれば、どーにかなる・・・まあ、これからは一応「受験」を目指してそれらしくしていれば、それも問題ない。
さっさと成績表を閉じると、そのまま無造作にカバンの上に置いた。
そして、水で冷やしたタオルで首筋などを拭いながら、テストの答案に目を通し始めた。
「あつー!!」
半分くらい答案に目を通した頃、いかにもな声を伴って、麟がリビングに入ってきた。
充槻に送ってもらった自分と違って、自転車通学の麟には、この暑さは大変だろう。
真剣な顔で「原チャの免許とって、原チャ買おう」と言うのは、当然のことだと思った。
「おかえり」
言いながら、振り返る。
「・・・涼しい顔しやがって」
ダイニングテーブルにカバンを置きながら、麟が笑いながら言った・・・冗談半分、なんだろう。
「随分、汗も引いてきたからね」
にこりと笑う。
「俺、シャワーしてくるわ」
「どうぞ」
返事を待たないうちに自分の部屋へと入っていったのを見届けてから、また、答案に視線を移した。
最後に回した物理・・・ちょっと点が悪かったために我を忘れて見入ってると、ふいに柔らかい香りが鼻をくすぐった。
「なに、やってんの?」
「え?」
声のした方を見ると、シャワーを終えた麟が、左隣にしゃがんでいた。
いつの間に?
「えっと・・・答案の見直し」
かなり、びっくりした。
「ふうん」
その顔には「何で?」とも書いてあるように見えた。
そして、不意に思いついたような表情を作ると、麟は言った。
「な・・・成績表、みしてよ」
「え?」
無造作に左手を出される。
「なんで?」
「いや・・・人のって、あんま見たことないし」
「じょーだん」
言いながら、無造作に置いていた事を思い出した成績表を、カバンの上から取り上げて、麟から遠くに離した。
「いいじゃん」
いたずらっぽい雰囲気の笑みを浮かべた麟が、手を伸ばす。
さすがに手が届くはずもなく、麟は私の左肩に右手をかけると、体重をかけてきた。
「ちょっと!重いってば!」
なんの支えもない私の体は、いくら細いとは言え、麟の体重まで支えられるはずもなく、ソファの上にどさりと崩れ落ちた。
「やだ・・・ちょっと、どいてよ」
さすがにそこそこ麟の体は重く、慌てて両手で押し返す。
「ごめんごめん」
体を離した麟から謝罪の言葉はでるものの、目は、完全に笑ってた。
「そんなに成績変わらないんだから、見たって意味ない」
「あーそうか」
軽く、麟の瞳が見開かれる。
「気づくのおそっ!」
睨みつけるが、効果がないのは承知だ。
「それより、どいてくれない?」
「やだね」
麟はくすくすと笑ってる。
完全にからかってるのが分る。
「あのねぇ」
ため息をつくと、つられて私もくすりと笑い。
麟がわら終えるのを待っていると、笑いが治まった麟がゆっくりと顔近づけてきて・・・私は瞳を閉じた。
2・3度重ねられた唇が、そっと離れていく。
ゆっくり目を開けると、先刻とは違う真剣な眼差しの麟が、目に入った。
その瞳の色に、思わず息を呑む。
「あの・・・麟?」
うそ・・・でしょ?
この状況、この雰囲気。
まさか・・・。
そう思っていると、麟は私の左肩に顔をうずめた。
「悠宇・・・」
悠宇?
そう耳元で名前を呼ばれたことに驚いていると、麟の唇が首筋に当てられたのが分かった。
鼻先をくすぐるシャンプーの香りと、まだすこし湿った柔らかい髪が頬に触れる。
うそ、でしょ?
ホント、なの?
何でもアリのご時勢だけど、フツーに「付き合って」いれば、体を求められることは必須。
そんな事は、分かってる。
お互いの気持ちが分かってから、約3ヶ月。
少しずつ・・・ゆっくりと麟が触れてくる回数が増えてきたのも、承知はしていた。
一緒に住んでてこうならなかったのは、逆に遅すぎるくらいなのかもしれない。
でも、本当に?
「ね・・・あの・・・」
やんわりと両肩を押し返すと、ややあってから、ゆっくりと体が離れた。
おずおずと視線を送ると、麟は先ほどとはまったく変わらない、表情を浮かべていた。
「悠宇」
もう一度優しく呼ばれて、抱きしめられる。
でもそれはさっきまでとは違い、息を呑んだ。
Tシャツの袖から出ている麟の長い腕は、直接、私の体を抱きしめていた・・・いつのまにか、ブラウスのボタンは全て外されていた。
そして、麟の右手が、ゆっくりと私の背筋をなぞっていった。
「あっ」
麟の顔がすぐ側にあるのも忘れ、声をもらす。
「ね。ちょっと・・・」
待って。
そう言うつもりが、再び重ねられた唇に遮られる。
待って、麟。
ブラのホックが外され、胸から圧迫感がなくなると、それを待っていたかのように、麟の唇が首筋に移動する。
ねえ、ホンキなの?
私、麟も知ってるオトコに抱かれてるんだよ?
それでも、いいの?
左腕がストラップと袖から抜かれ、指が絡められた左手がソファに押し付けられる。
そんな様子を、信じられないような気持ちで目で追っていると、同じようにして右腕も抜かれる。
導かれるようにして右腕を背中に回した時には、胸元が露になっていた。
「悠宇・・・」
そっと、額が合わさる。
正視することなんでできなくて、思わず瞳を閉じる。
息のつまるような沈黙・・・そして、痛いほどに感じる視線。
だめ・・・離して。
そんな、懇願する思いとは裏腹に、体の力が抜けていく。
それが分かったのか、麟は再び首筋に唇を落とした。
「!」
首筋を這っていた唇が鎖骨、そして胸元へ移って、その甘美な感覚にさらに体の力が抜け・・・拒否することなんてできるわけもなかった。
胸元をくすぐる麟の柔らかい髪。
肌に掛かる、熱い吐息。
初めてじゃないのに、信じられないくらい動揺する。
やだ、どうして?
なんで?
・・・わたし?
とある思いが湧き上がったとほぼ同時、突如、ガラステーブルが悲鳴を上げた。
「「!?」」
二人同時に、身を硬くする。
それは、私が置いておいた携帯の振動だった。
この振動の長さは、メールじゃない・・・電話だ。
そう分かった時、麟の体が離れていくのが分かり、つられて、左手で胸を隠しながらゆっくりと起き上がる。
「はい・・・」
体の下から抜き取られたブラウスが差し出されたと同時に、静寂を破ったその振動は止まった。
「ありがと」
受け取って胸元を隠すと、いくつかの、赤い花が目に入る。
「ごめん・・・」
耳元で囁かれたと思うと、するりと、麟が立ち去っていった。
そして、部屋に入っていく背中を見つめながら、自分の肩を抱きしめた。
室内灯が消え、レースのカーテンを通した月の光だけが入ってくる。
ベッドがきしんだ音に振り返ると、そこにはTシャツを脱ぎ、真剣なまなざしの麟。
側に来ると両腕が伸ばされ、柔らかく抱きしめられた。
伝わってくる体温とその意志に、呆然とする。
軽く唇が合わさったかと思うと、徐々に体の重みがかかってきて、ベッドに沈められた。
「悠宇」
名前を呼ばれてから、何度も何度も何度も優しい口付けが降らされる。
鳴っていた警鐘が、徐々に聞こえなくなっていく。
そして、唇が首へゆっくりとおりていく。
甘美な感覚に、体の力が徐々に抜けていく。
時々、肌の一部に火が灯る。
ひとつ、またひとつと、証が増えていく。
ダメだと分っていながら、拒否することができない。
少しづつ、塗り替えられていく。
ごめん、麟。
この恋には、期限がある。
でも・・・。
「り、ん・・・」
左手がゆっくり伸ばすと、その手に指が絡められた。
「なに?」
麟の空いている左手が、無意識のうちに頬を伝っていた涙を、そっと拭った。
「へーき?」
ごめん、麟。
この恋は、あなたを傷つける。
それでも、優しい口付けが贈られる。
でも・・・でもすこしだけ、あなたのそばに、いさせて欲しい。
あとがき
うっわー、暗っ(((=_=)))
分っていて、分っていて書きましたけど、やっぱり悠宇は暗いよ、うん(・_・)
なんですかね?2月でバレンタインで、恋愛月間なんですかね?
いや・・・更新がないことへの危機感なのか?
次の連載が決まってませんので、どーにかしたい気持ちの表れでアップしました?けど、かなり反省。
これは「恋衣」って言葉が気に入って書き始めた話で。
やっぱり、悠宇の話に使った方がいいかな?って思って・・・こんな暗い話しにはするつもりはなかったんですけど、結局のところ、悠宇は麟に負い目があるんですよね。
だから暗いわけだ。
一応「許されない恋」なので、しょーがないっつーコトよね?
悠宇の話を書くと、ちょっとだけ許婚の喬杞の話も書きたくなるんですが、これを書くと更に反省しそう。
さらに、悠宇と麟の別れ話も書きたくなったりもするけれど、絶対に反省するだろうから、欠けないorz
と・・・とりあえず、頑張って次の連載考えますので、呆れずにお付き合いくだされば幸いです。
差し出された手に、手を伸ばしてしまった。
包み込もうとする両手に、納まってしまった。
近づく唇に、瞳を閉じてしまった。
そして今・・・体を預けようとしているは、罪。
明日から夏休み・・・終業式を終えて帰宅して、まず、クーラーの一番効くソファに陣取った。
「あ〜涼しい・・・」
その風に目を細めながら、ネクタイを解いて、一息つく。
まるでベストが付いていると思える様な太目のスカートのストラップを外すと、さらに涼しさは増した。
「これ。あると暑いけど、ないと困るのよねぇ」
薄い生地のブラウスが透ける・・・という事が去年分かってからは、ありがたいと認識した。
ある程度熱が取れてからシャワーでも浴びようと思い、カバンを脇において、携帯・返された期末テストの答案と答えのプリント・成績表を取り出す。
携帯は、ガラステーブルの上へ。
そして、成績表を開く・・・別に、取り立てて何もない。
後は出席日数を気をつけていれば、どーにかなる・・・まあ、これからは一応「受験」を目指してそれらしくしていれば、それも問題ない。
さっさと成績表を閉じると、そのまま無造作にカバンの上に置いた。
そして、水で冷やしたタオルで首筋などを拭いながら、テストの答案に目を通し始めた。
「あつー!!」
半分くらい答案に目を通した頃、いかにもな声を伴って、麟がリビングに入ってきた。
充槻に送ってもらった自分と違って、自転車通学の麟には、この暑さは大変だろう。
真剣な顔で「原チャの免許とって、原チャ買おう」と言うのは、当然のことだと思った。
「おかえり」
言いながら、振り返る。
「・・・涼しい顔しやがって」
ダイニングテーブルにカバンを置きながら、麟が笑いながら言った・・・冗談半分、なんだろう。
「随分、汗も引いてきたからね」
にこりと笑う。
「俺、シャワーしてくるわ」
「どうぞ」
返事を待たないうちに自分の部屋へと入っていったのを見届けてから、また、答案に視線を移した。
最後に回した物理・・・ちょっと点が悪かったために我を忘れて見入ってると、ふいに柔らかい香りが鼻をくすぐった。
「なに、やってんの?」
「え?」
声のした方を見ると、シャワーを終えた麟が、左隣にしゃがんでいた。
いつの間に?
「えっと・・・答案の見直し」
かなり、びっくりした。
「ふうん」
その顔には「何で?」とも書いてあるように見えた。
そして、不意に思いついたような表情を作ると、麟は言った。
「な・・・成績表、みしてよ」
「え?」
無造作に左手を出される。
「なんで?」
「いや・・・人のって、あんま見たことないし」
「じょーだん」
言いながら、無造作に置いていた事を思い出した成績表を、カバンの上から取り上げて、麟から遠くに離した。
「いいじゃん」
いたずらっぽい雰囲気の笑みを浮かべた麟が、手を伸ばす。
さすがに手が届くはずもなく、麟は私の左肩に右手をかけると、体重をかけてきた。
「ちょっと!重いってば!」
なんの支えもない私の体は、いくら細いとは言え、麟の体重まで支えられるはずもなく、ソファの上にどさりと崩れ落ちた。
「やだ・・・ちょっと、どいてよ」
さすがにそこそこ麟の体は重く、慌てて両手で押し返す。
「ごめんごめん」
体を離した麟から謝罪の言葉はでるものの、目は、完全に笑ってた。
「そんなに成績変わらないんだから、見たって意味ない」
「あーそうか」
軽く、麟の瞳が見開かれる。
「気づくのおそっ!」
睨みつけるが、効果がないのは承知だ。
「それより、どいてくれない?」
「やだね」
麟はくすくすと笑ってる。
完全にからかってるのが分る。
「あのねぇ」
ため息をつくと、つられて私もくすりと笑い。
麟がわら終えるのを待っていると、笑いが治まった麟がゆっくりと顔近づけてきて・・・私は瞳を閉じた。
2・3度重ねられた唇が、そっと離れていく。
ゆっくり目を開けると、先刻とは違う真剣な眼差しの麟が、目に入った。
その瞳の色に、思わず息を呑む。
「あの・・・麟?」
うそ・・・でしょ?
この状況、この雰囲気。
まさか・・・。
そう思っていると、麟は私の左肩に顔をうずめた。
「悠宇・・・」
悠宇?
そう耳元で名前を呼ばれたことに驚いていると、麟の唇が首筋に当てられたのが分かった。
鼻先をくすぐるシャンプーの香りと、まだすこし湿った柔らかい髪が頬に触れる。
うそ、でしょ?
ホント、なの?
何でもアリのご時勢だけど、フツーに「付き合って」いれば、体を求められることは必須。
そんな事は、分かってる。
お互いの気持ちが分かってから、約3ヶ月。
少しずつ・・・ゆっくりと麟が触れてくる回数が増えてきたのも、承知はしていた。
一緒に住んでてこうならなかったのは、逆に遅すぎるくらいなのかもしれない。
でも、本当に?
「ね・・・あの・・・」
やんわりと両肩を押し返すと、ややあってから、ゆっくりと体が離れた。
おずおずと視線を送ると、麟は先ほどとはまったく変わらない、表情を浮かべていた。
「悠宇」
もう一度優しく呼ばれて、抱きしめられる。
でもそれはさっきまでとは違い、息を呑んだ。
Tシャツの袖から出ている麟の長い腕は、直接、私の体を抱きしめていた・・・いつのまにか、ブラウスのボタンは全て外されていた。
そして、麟の右手が、ゆっくりと私の背筋をなぞっていった。
「あっ」
麟の顔がすぐ側にあるのも忘れ、声をもらす。
「ね。ちょっと・・・」
待って。
そう言うつもりが、再び重ねられた唇に遮られる。
待って、麟。
ブラのホックが外され、胸から圧迫感がなくなると、それを待っていたかのように、麟の唇が首筋に移動する。
ねえ、ホンキなの?
私、麟も知ってるオトコに抱かれてるんだよ?
それでも、いいの?
左腕がストラップと袖から抜かれ、指が絡められた左手がソファに押し付けられる。
そんな様子を、信じられないような気持ちで目で追っていると、同じようにして右腕も抜かれる。
導かれるようにして右腕を背中に回した時には、胸元が露になっていた。
「悠宇・・・」
そっと、額が合わさる。
正視することなんでできなくて、思わず瞳を閉じる。
息のつまるような沈黙・・・そして、痛いほどに感じる視線。
だめ・・・離して。
そんな、懇願する思いとは裏腹に、体の力が抜けていく。
それが分かったのか、麟は再び首筋に唇を落とした。
「!」
首筋を這っていた唇が鎖骨、そして胸元へ移って、その甘美な感覚にさらに体の力が抜け・・・拒否することなんてできるわけもなかった。
胸元をくすぐる麟の柔らかい髪。
肌に掛かる、熱い吐息。
初めてじゃないのに、信じられないくらい動揺する。
やだ、どうして?
なんで?
・・・わたし?
とある思いが湧き上がったとほぼ同時、突如、ガラステーブルが悲鳴を上げた。
「「!?」」
二人同時に、身を硬くする。
それは、私が置いておいた携帯の振動だった。
この振動の長さは、メールじゃない・・・電話だ。
そう分かった時、麟の体が離れていくのが分かり、つられて、左手で胸を隠しながらゆっくりと起き上がる。
「はい・・・」
体の下から抜き取られたブラウスが差し出されたと同時に、静寂を破ったその振動は止まった。
「ありがと」
受け取って胸元を隠すと、いくつかの、赤い花が目に入る。
「ごめん・・・」
耳元で囁かれたと思うと、するりと、麟が立ち去っていった。
そして、部屋に入っていく背中を見つめながら、自分の肩を抱きしめた。
室内灯が消え、レースのカーテンを通した月の光だけが入ってくる。
ベッドがきしんだ音に振り返ると、そこにはTシャツを脱ぎ、真剣なまなざしの麟。
側に来ると両腕が伸ばされ、柔らかく抱きしめられた。
伝わってくる体温とその意志に、呆然とする。
軽く唇が合わさったかと思うと、徐々に体の重みがかかってきて、ベッドに沈められた。
「悠宇」
名前を呼ばれてから、何度も何度も何度も優しい口付けが降らされる。
鳴っていた警鐘が、徐々に聞こえなくなっていく。
そして、唇が首へゆっくりとおりていく。
甘美な感覚に、体の力が徐々に抜けていく。
時々、肌の一部に火が灯る。
ひとつ、またひとつと、証が増えていく。
ダメだと分っていながら、拒否することができない。
少しづつ、塗り替えられていく。
ごめん、麟。
この恋には、期限がある。
でも・・・。
「り、ん・・・」
左手がゆっくり伸ばすと、その手に指が絡められた。
「なに?」
麟の空いている左手が、無意識のうちに頬を伝っていた涙を、そっと拭った。
「へーき?」
ごめん、麟。
この恋は、あなたを傷つける。
それでも、優しい口付けが贈られる。
でも・・・でもすこしだけ、あなたのそばに、いさせて欲しい。
あとがき
うっわー、暗っ(((=_=)))
分っていて、分っていて書きましたけど、やっぱり悠宇は暗いよ、うん(・_・)
なんですかね?2月でバレンタインで、恋愛月間なんですかね?
いや・・・更新がないことへの危機感なのか?
次の連載が決まってませんので、どーにかしたい気持ちの表れでアップしました?けど、かなり反省。
これは「恋衣」って言葉が気に入って書き始めた話で。
やっぱり、悠宇の話に使った方がいいかな?って思って・・・こんな暗い話しにはするつもりはなかったんですけど、結局のところ、悠宇は麟に負い目があるんですよね。
だから暗いわけだ。
一応「許されない恋」なので、しょーがないっつーコトよね?
悠宇の話を書くと、ちょっとだけ許婚の喬杞の話も書きたくなるんですが、これを書くと更に反省しそう。
さらに、悠宇と麟の別れ話も書きたくなったりもするけれど、絶対に反省するだろうから、欠けないorz
と・・・とりあえず、頑張って次の連載考えますので、呆れずにお付き合いくだされば幸いです。
PR
この記事にコメントする
恋衣
おはようございます。
恋衣。なんて文学らしい言葉なんでしょう。
(他に表現できる言葉が思い浮かばなかった#%E
期限付きの恋ってドキドキしますね。魅惑的な香りもするけれど、その中には危ない香りも混ざっていて、けして深入りしてはいけない。…とは頭では理解していても、そういう恋に限って忘れられない恋なんですよねぇ・・・。
***************
体調はいかがですか?
今日も昨日に増して寒いので、お大事にしてくださいね。
恋衣。なんて文学らしい言葉なんでしょう。
(他に表現できる言葉が思い浮かばなかった#%E
期限付きの恋ってドキドキしますね。魅惑的な香りもするけれど、その中には危ない香りも混ざっていて、けして深入りしてはいけない。…とは頭では理解していても、そういう恋に限って忘れられない恋なんですよねぇ・・・。
***************
体調はいかがですか?
今日も昨日に増して寒いので、お大事にしてくださいね。
Re:恋衣
いつもいつも、コメントありがとうございます。
>恋衣。なんて文学らしい言葉なんでしょう。
はい・・・偶然この言葉を知ったからこそ、使えました。
もともと私のボキャブラリーにはございませんですことよ(大汗
>そういう恋に限って忘れられない恋なんですよねぇ・・・。
はい、そういう設定でございます。
麟と悠宇だから、可能だったりします。
まあ、これからも彼らには頑張ってもらおうと思います(汗
体調は、1日休んで復活です。
休む前日、滅多にないミーティングがあったので頑張ってしまった自分も悪いので・・・。
紅梅さんも、お体お気をつけ下さいませv
>恋衣。なんて文学らしい言葉なんでしょう。
はい・・・偶然この言葉を知ったからこそ、使えました。
もともと私のボキャブラリーにはございませんですことよ(大汗
>そういう恋に限って忘れられない恋なんですよねぇ・・・。
はい、そういう設定でございます。
麟と悠宇だから、可能だったりします。
まあ、これからも彼らには頑張ってもらおうと思います(汗
体調は、1日休んで復活です。
休む前日、滅多にないミーティングがあったので頑張ってしまった自分も悪いので・・・。
紅梅さんも、お体お気をつけ下さいませv